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お知らせ一覧


令和6年度監督指導結果から考える
厚生労働省は、令和6年度に実施した「長時間労働が疑われる事業場」に対する監督指導の結果を公表しました。 対象となった26,512か所のうち、実に21,495か所(約81%)で労働基準関係法令違反が確認され、その中でも違法な時間外・休日労働があった事業場は11,230か所(全体の42.4%)にのぼりました。 これは、いまだに多くの現場で長時間労働が常態化している現実を示す、非常に重い数字です。 違反内容の上位には「違法な時間外・休日労働」のほか、「労働時間の把握不備」「割増賃金の未払い」「健康診断未実施」などが並びます。 これらはいずれも、労働時間管理や安全衛生体制といった、企業が最も基本的に整備すべき分野での問題です。 特に、過重労働が原因で健康障害や労災につながるケースが後を絶たない中、行政としても「働き方改革」の一環として監督体制を強化していることがうかがえます。 社会保険労務士の立場から見ると、今回の報告が示す課題は大きく三つに整理できます。 第一に、労働時間の実態把握が不十分な事業場の多さです。 いまだに「自己申告制」に頼る運用が残ってお
Takashi Fukunaga
11月8日読了時間: 2分


今年も光る精密なスタート力
タイトルだけ見ると「何の話?」と思いますよね。 ボートレース界のトップレーサーの中でも、白井英治選手の安定感は群を抜いています。 今年は彼らしい堅実な走りが少し影を潜めていますが、出走表にその名前を見つけるだけで「レースが締まる」と感じるファンも多いでしょう。 今回は、白井選手の持ち味であるスタート力とレース運びの巧みさに焦点を当ててみたいと思います。 白井選手の特徴は、まずスタートの正確さにあります。 ボートレースではスタートタイミングが0.01秒単位で問われ、わずかな遅れやフライングが勝敗を分けます。 その中で白井選手は、無理をせず、かつ他艇に遅れないギリギリの精度を保つ職人です。 近年のデータでもコンマ10前後の安定したスタートが多く、スタート展示から本番まで大きくタイミングを崩さない点にベテランの凄みを感じます。 もう一つ注目したいのは、展開を読む力です。 白井選手は無理な捲りよりも、展開を冷静に判断して差しに切り替える場面が多く、レース全体を俯瞰して動いている印象があります。 1マークで他艇の動きを見極め、最短距離で勝負に出るその瞬間の
Takashi Fukunaga
11月7日読了時間: 2分


秋の深まりとともに考える「有給休暇の取り方」
11月に入り、朝晩の冷え込みが一段と強まってきました。 街を歩けば紅葉も進み、仕事の合間に季節の変化を感じることも多くなったのではないでしょうか。 そんな時期になると、年末に向けて「有給休暇をどう消化するか」を意識する方も増えてきます。 今回は、有給休暇の取得に関して、労務管理の観点から改めて整理してみたいと思います。 年次有給休暇(以下「有休」)は、労働基準法第39条で定められた労働者の権利です。 勤続6か月以上、全労働日の8割以上出勤している労働者には、少なくとも10日の有休が付与されます。 その後、勤続年数に応じて付与日数が増えていき、最長で20日まで付与される仕組みです。 この制度は「心身のリフレッシュのために一定の休暇を保障する」ことが目的であり、企業としても適切な取得を促すことが求められています。 2019年の法改正により、「年5日の有休取得義務化」が導入されました。 対象は年10日以上の有休が付与される労働者で、会社は年5日分について、時季を指定してでも取得させる義務があります。 このルールは、働く人の休む権利を実効性あるものにする
Takashi Fukunaga
11月6日読了時間: 2分


年度の終わりに振り返る、阪神タイガース “挑戦の残響”
今シーズン、阪神タイガースはリーグ首位を確保し、久しぶりに「頂点を狙えるチーム」として多くのファンの期待を背負いました。 とはいえ、最後の大一番で結果を出すには、もうひとつ勝ち癖の積み上げが必要だと感じさせるシーズンでもありました。 まず、攻守ともに成果が目立ったのは、主軸選手がきちんと数字を残した点です。 たとえば、佐藤輝明選手は本塁打・打点の両部門でリーグ上位に立ち、打線に安定感をもたらしました。 また、リリーフの石井大智投手は連続無失点の記録を更新し、接戦時の投手起用に安心感を与えました。 こうした個々の活躍が、結果としてチームとしての強さを示したことは間違いありません。 しかし、勝負どころでは計算された勝利数にあと一歩届かない場面も見られました。 シリーズ・ポストシーズンにおいて打線のつながりが途切れた時間帯や、継投で主導権を握られた試合が、結果的に「あと少し」が勝ち星に変わらなかった原因と言えそうです。 今季はこのあたりを経験として蓄えるフェーズとも考えられます。 来季に向けて私たちファンが期待したいのは、「若手の台頭+ベテランの支え」
Takashi Fukunaga
11月5日読了時間: 2分


酒蔵まつりで感じた季節と心地よさ
11月2日、晴れ渡る秋空の下、「はつもみぢ」の酒蔵まつりに出かけました。 会場は、周南市飯島町にある株式会社はつもみぢの酒蔵。 創業200年以上の歴史を持つ老舗で、普段はほどよく静かな町並みに、この日はたくさんの人が集まり、大変活気に包まれていました。 私は自宅から片道およそ5kmを歩いて会場へ向かいました。 歩くと少し汗ばむくらいの陽気で、道中の風景も秋らしく、金木犀の香りがほのかに漂ってきます。 ゆっくりと歩くうちに、気分も高まり、到着したころには心地よい疲労感とともに「一杯やりたいな」という気持ちが自然と湧いてきました。 車ではなく徒歩だからこそ楽しめる、そんな期待感もこの日の醍醐味のひとつでした。 到着すると、すでに多くの人で賑わっており、会場内では酒蔵BARやおつまみ販売が行われ、楽しげな笑い声があちこちから聞こえてきました。 まずは、酒蔵BARへ。 当日限定酒をはじめ、純米吟醸などが並び、それぞれ違う個性を持っています。 記念すべき最初の一杯は当日の限定酒。 口に含むと、ほどよい甘味と旨みが広がり、歩いてきた体にすっと染み渡ります。.
Takashi Fukunaga
11月4日読了時間: 2分


秋の深まりと働くリズム
11月に入り、朝晩の空気が一段と冷たくなってきました。 季節の変わり目は体調を崩しやすく、何となく気持ちも落ち着かないものです。 特にこの時期は、仕事の忙しさと寒暖差が重なり、心も体も疲れがたまりやすい季節と言われています。 最近では「寒暖差疲労」という言葉を耳にすることもあります。 気温の変化が激しいと、自律神経がその都度バランスを取ろうとして働きすぎてしまうのだそうです。 仕事でも同じで、環境の変化が続くと知らず知らずのうちに疲労がたまることがあります。 11月は年末に向けて仕事が加速し始める時期でもありますが、だからこそ「頑張りすぎないこと」も大切です。 休むことに罪悪感を持たず、適度に立ち止まることも働くリズムの一部です。 カレンダーを見れば、あと2か月で今年も終わり。 少し早いですが、1年を振り返る準備を始めてもいいかもしれません。 「あの時は大変だったけど、乗り越えたな」と思える瞬間を積み重ねて、穏やかな年末を迎えたいものですね。
Takashi Fukunaga
11月3日読了時間: 1分


日本シリーズを観ながら思ったこと
今年の日本シリーズは、あっという間の5試合でした。 結果は残念でしたが、どの試合も見ごたえがありました。 勝ち負けよりも、「このチームがここまで戦っている」という事実だけで、胸がいっぱいになるような時間でした。 試合のある夜は、いつものように晩酌をしながら観ました。 グラスを傾けつつ、ゆっくり試合の流れを追う。 いいプレーが出れば小さくうなずき、惜しい場面では思わず声が出たり。 お酒のペースも試合の展開に合わせて、自然と速くなったり遅くなったりしました。 相手が強かったことも、こちらがあと一歩だったことも、どちらも事実。 でも、不思議と悔しさばかりではなくて、「このチームを応援できてよかったな」と思えるシリーズでした。 試合が終わり、グラスの残りをひと口飲みながら、「また来年も応援しよう」と自然に思いました。 そんな気持ちになれたこと自体が、この5試合の一番の余韻かもしれません。
Takashi Fukunaga
11月2日読了時間: 1分


天気の話しかできない日のこと
打ち合わせの前にちょっとした雑談をしようと思っても、「今日は寒いですね」くらいしか出てこない日、ありませんか? 頭がぼんやりしていて、気の利いたことが言えない。でも、そんな日こそ不思議と印象に残ったりします。 天気の話って、ありきたりに見えて、 「誰とでも話せる共通言語」みたいなところがありますよね。 相手の調子を感じ取ったり、自分の緊張をほぐしたり、言葉のウォーミングアップみたいな役割をしてくれます。 だから最近は、「天気の話しか出てこない日」も 悪くないなと思うようになりました。 無理に盛り上げようとしなくても、小さな一言の中に、ちゃんとその日の空気が流れている気がします。 「今日は寒いですね」と言いながら、その一言に少し笑顔を添えるだけで、なんとなく会話がやわらかくなる。 それだけで、十分なのかもしれません。
Takashi Fukunaga
11月1日読了時間: 1分


アサギマダラ、旅の途中に
先日、近くの公園でアサギマダラを見かけました。 フジバカマの花にとまり、ゆっくりと羽を休めている姿はとても印象的でした。 アサギマダラは、春から初夏にかけて日本の北へ、秋には南へと渡るチョウです。 長いときには、日本から台湾まで2,000キロ以上を飛ぶこともあると言われているそうです。 小さな体で、季節の風を読みながら、自分の力で旅を続けていくーーその姿には、どこか人生にも通じるものを感じます。 私自身も、社会保険労務士として独立してから、日々「働く」ということに向き合う機会が増えました。 新しい環境へ踏み出す人、仕事の形を模索する人、少し立ち止まって次の一歩を考える人ーー働き方や生き方に正解はなく、それぞれの歩みの中に大切な意味があるのだと感じます。 アサギマダラが一輪の花を頼りに羽を休めるように、働く人たちが安心して力を取り戻せる場所や時間を持てるよう、そのお手伝いをしていきたいーーそんな思いをあらためて抱かせてくれた出会いでした。
Takashi Fukunaga
10月31日読了時間: 1分


“ゆっくり始める日”があってもいい
何かを始めようとするとき、つい「早く形にしなきゃ」と焦ってしまうこと、ありますよね。 でも実際には、うまく進まない日もあるし、なんとなく気持ちが乗らない日だってあると思います。 そんな日は、無理に頑張らないようにしています。 机の上を整えたり、散歩に出てみたり、コーヒーをいれてぼんやりしたり。 「何もしない時間」をちゃんと過ごすだけで、頭の中が少しだけ整理されていく感じがします。 不思議なもので、そういう時間を取ると、翌日のパフォーマンスが良かったりします。 焦って動くよりも、ちょっと止まって深呼吸した方が、結局は近道だったということも。 「休むこと」や「立ち止まること」って、 怠けているように見えて、実はちゃんと意味があるはずです。 そう思えるようになってから、毎日の過ごし方が少し楽になった気がします。 今日はちょっとやる気が出ないな、と思ったら、それもきっと大事なサイン。 そんな日は、“ゆっくり始める日”にすればいい。 また明日から、自然に動けるはずです。
Takashi Fukunaga
10月30日読了時間: 1分
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