年度の終わりに振り返る、阪神タイガース “挑戦の残響”
- Takashi Fukunaga
- 11月5日
- 読了時間: 2分
今シーズン、阪神タイガースはリーグ首位を確保し、久しぶりに「頂点を狙えるチーム」として多くのファンの期待を背負いました。
とはいえ、最後の大一番で結果を出すには、もうひとつ勝ち癖の積み上げが必要だと感じさせるシーズンでもありました。
まず、攻守ともに成果が目立ったのは、主軸選手がきちんと数字を残した点です。
たとえば、佐藤輝明選手は本塁打・打点の両部門でリーグ上位に立ち、打線に安定感をもたらしました。
また、リリーフの石井大智投手は連続無失点の記録を更新し、接戦時の投手起用に安心感を与えました。
こうした個々の活躍が、結果としてチームとしての強さを示したことは間違いありません。
しかし、勝負どころでは計算された勝利数にあと一歩届かない場面も見られました。
シリーズ・ポストシーズンにおいて打線のつながりが途切れた時間帯や、継投で主導権を握られた試合が、結果的に「あと少し」が勝ち星に変わらなかった原因と言えそうです。
今季はこのあたりを経験として蓄えるフェーズとも考えられます。
来季に向けて私たちファンが期待したいのは、「若手の台頭+ベテランの支え」というチームの厚みが、今度こそ勝ち慣れたチームに進化することです。
打線の3番以降、4 番以降の起点となる打者がさらに増えれば、毎試合「主役」だけでなく「準主役」が機能する野球ができるでしょう。
また、継投においても「ピンチに勝ちを積む」ことが真の優勝争いに必要な条件です。
ファンとしては、今の時期こそ静かに期待の準備をしておきたいものです。
甲子園球場での声援を、テレビ観戦での応援を、少しずつ来季仕様に更新しながら、黄色いユニフォームに込められた思いを、少しずつ整えていきましょう。
こうして迎える次の開幕戦には、今まで以上にしっかりと勝つ姿を楽しめるよう、私たちも準備をしておくべき時です。

コメント