酒蔵まつりで感じた季節と心地よさ
- Takashi Fukunaga
- 11月4日
- 読了時間: 2分
11月2日、晴れ渡る秋空の下、「はつもみぢ」の酒蔵まつりに出かけました。
会場は、周南市飯島町にある株式会社はつもみぢの酒蔵。
創業200年以上の歴史を持つ老舗で、普段はほどよく静かな町並みに、この日はたくさんの人が集まり、大変活気に包まれていました。
私は自宅から片道およそ5kmを歩いて会場へ向かいました。
歩くと少し汗ばむくらいの陽気で、道中の風景も秋らしく、金木犀の香りがほのかに漂ってきます。
ゆっくりと歩くうちに、気分も高まり、到着したころには心地よい疲労感とともに「一杯やりたいな」という気持ちが自然と湧いてきました。
車ではなく徒歩だからこそ楽しめる、そんな期待感もこの日の醍醐味のひとつでした。
到着すると、すでに多くの人で賑わっており、会場内では酒蔵BARやおつまみ販売が行われ、楽しげな笑い声があちこちから聞こえてきました。
まずは、酒蔵BARへ。
当日限定酒をはじめ、純米吟醸などが並び、それぞれ違う個性を持っています。
記念すべき最初の一杯は当日の限定酒。
口に含むと、ほどよい甘味と旨みが広がり、歩いてきた体にすっと染み渡ります。
昼間の明るい光の下で飲むお酒は、夜とはまた違う美味しさがあります。
風に吹かれながら飲むその一杯が、なんとも格別でした。(少し寒かったですが...)
私は参加しませんでしたが、酒蔵見学も行われていました。
普段は立ち入ることのない場所だけに、酒造りの奥深さを感じることができたことと思います。
お土産には、はつもみぢの純米酒を熱燗用に一本購入。
帰り道は娘に迎えに来てもらいましたが、ほんのり酔いを感じながらの帰路は、余韻に浸るにはいい時間でした。
地域に根ざした老舗の酒蔵が、こうして地元の人々に開かれ、世代を超えて賑わう風景。
おいしいお酒と笑顔があふれる一日。
「やっぱり酒は人をつなぐ」と実感した酒蔵まつりでした。

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