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有給休暇の平均取得は12.1日。取得率も過去最高に。

  • Takashi Fukunaga
  • 3月2日
  • 読了時間: 2分

厚生労働省の「就労条件総合調査」によると、労働者が1年間に取得した年次有給休暇の平均日数は12.1日となり、過去最多を更新しました。

取得率も66.9%と過去最高で、数字の上では「休みを取りづらい日本」というイメージが少しずつ動き始めていることが分かります。


この変化を後押ししている要因の一つが、2019年から始まった「年5日の年休(時季指定)義務」です。

年休は本来、労働者が請求して取得するものですが、一定の条件下では、会社が年5日について時季を指定して取得させなければならない、というルールが入りました。

この仕組みが「休むのは申し訳ない」という空気を和らげ、休暇が現場で“当たり前の前提”として扱われる職場を増やしてきた面は大きいと思います。


ただし、業種別に見ると差は残っています。

たとえば取得率は、製造業が7割を超える一方で、宿泊・飲食サービス業は5割程度にとどまっています。

人員配置の余裕や繁閑差、代替要員の確保のしやすさなど、業種によって「休みやすさ」を左右する条件が違うことが、そのまま数字に表れている形です。


政府は年次有給休暇の取得率について、令和10年までに70%を目標に掲げています。

今回の66.9%は、その目標にかなり近い水準まで来ていることを示します。


休みが取れるようになることは、単なる「楽をする」話ではありません。

心身を回復させ、仕事の質を落とさずに続けるための土台になります。

結果として「休むこと」を組み込んだ働き方が広がれば、現場の安定や人材確保にもつながりやすくなります。


これからの焦点は、日数を増やすことだけではなく、休みの取り方をどう整えるかです。

忙しい時期に休みが取れない職場ほど、時季変更や計画年休、業務の標準化など、仕組みで支える工夫が必要になります。

休みを「取れる人だけが取る」状態のままでは、取得率は伸びても現場の納得感は上がりません。


平均12.1日、取得率66.9%という数字は、日本の休み方が変わりつつあることを示す一つのサインです。

この流れを一過性で終わらせず、「休める仕組み」を職場に根づかせていけるかどうかが、次の段階になっていきます。

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