【厚労省公表】「年末年始無災害運動」がスタート、繁忙期の事故防止へ重点チェック事項を確認
- Takashi Fukunaga
- 3 日前
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生労働省および中央労働災害防止協会は、本年も12月1日から翌年1月15日までの期間を「年末年始無災害運動」と定め、職場における労働災害防止の徹底を呼びかけています。
公表された実施要綱によると、年末年始は業務の繁忙や、大掃除・機械設備の保守点検など、普段とは異なる作業が増加するため、労働災害のリスクが極めて高くなる時期であると指摘されています。
今年度の運動では、特に「転倒災害の防止」と「交通労働災害の防止」が重点事項として掲げられました。
統計的に見ても、冬季は路面の凍結による転倒や、日没が早いことによる交通事故が多発する傾向にあります。
また、非定常作業(機械のトラブル対応や清掃など)における「はさまれ・巻き込まれ」事故も、この時期に発生しやすい災害の一つです。
企業の人事労務担当者や安全管理者が、この公表を受けて直ちに行うべきことは、職場内のリスク再点検です。
具体的には、通路や階段の照明が切れていないか、床面に水濡れや段差がないかといった物理的な点検に加え、作業手順書が最新の状態になっているかの確認が求められます。
特に、年末の大掃除や設備メンテナンスを従業員が行う場合、慣れない作業による事故を防ぐため、事前に安全教育(KY活動など)を実施することが有効です。
また、長時間労働による疲労の蓄積もヒューマンエラーの要因となるため、36協定の範囲内であっても、従業員の健康状態に配慮した勤務シフトの調整が必要となります。
「無災害で新しい年を迎える」というスローガンは単なる標語ではなく、企業の安全配慮義務を具体化するための行動指針です。
社内の掲示板や朝礼等でこの運動期間であることを周知し、全社一丸となって安全活動に取り組むきっかけとしてください。

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