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「人に任せる」ことも大事な安全衛生―注意喚起だけに頼らない職場づくりの視点―

  • Takashi Fukunaga
  • 1 日前
  • 読了時間: 2分

4月からの法改正では、フリーランスや高年齢者、治療と仕事の両立支援など、さまざまなテーマで「安全と健康をどう守るか」が問われるようになってきました。

こうした動きの背景には、働く人の多様化だけでなく、「本人の自己管理や注意力だけに頼るやり方では限界がある」という認識があります。

毎日のように「安全第一」「体調管理を」と声をかけていても、慣れや忙しさの中でヒヤリとする場面が生まれてしまうことは、どの職場にもあるのではないでしょうか。


安全衛生の基本は、個人の注意や根性ではなく、「仕組み」と「分かち合い」です。

たとえば、転倒や腰痛を防ぐには、「気をつけて歩きましょう」ではなく、足元が滑りやすい場所を減らす、重い物を一人で持たなくてよい段取りに変える、無理な姿勢になりやすい作業は高さや向きを調整する、といった工夫が有効です。

暑さ対策でも、「水分をこまめに」と周知するだけでなく、休憩時間の取り方や、誰がどの時間帯にどの作業をするかを、熱中症リスクを見ながら決めていくことが求められます。


また、「人に任せる」「人に頼る」ことを、遠慮せずにできる雰囲気づくりも大切です。

体調が少し気になるとき、作業の手順に不安があるとき、「これで合っているか確認してほしい」「今日はここまでにしておきたい」と言えるかどうかは、本人だけでなく周りの受け止め方にも左右されます。

助けを求めた人が「またか」と言われてしまう職場では、無理をしてしまうことが増え、結果として事故や体調悪化につながりかねません。


私たち一人ひとりができることは、小さな声かけや共有からです。

「さっきここで少し滑りそうになった」「この手順だと腰にくる」といった気づきを、その場限りにせず、上司や同僚と共有してみてください。

そうした情報が積み重なることで、設備の改善や作業の見直しといった、仕組みのレベルでの対策につながっていきます。

「自分の身は自分で守る」だけでなく、「お互いの身を、お互いで守る」ことを意識して、日々の仕事の進め方を見直していければと思います。

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